「道具を大事にするということ」
No.21
「道具を大事にするということ」
道具に対してどのように考え、どのように接していくのか。
ここにも人としての成長要素が多く含まれる。
野球のイチロー選手はバットやグローブなどの道具を非常に大事に扱うことで有名だ。
「作っていくれた人への感謝」
「一度バットを投げた時にものすごく後悔した」
子供たちに野球を指導する際も、道具を大事にしないと上手になれないとアドバイスをするという。
スポーツ界にはうまく行かないときなど道具に当たる(バットを折るメジャーリーガーやラケットを投げるテニスプレイヤー見たことがあるだろう)選手も多い中、イチローは決してそんなことはしない。
ヒットを打って走る時も、バットに与えるダメージを最小限にする着意を感じる。
メジャーリーグでは道具を手入れもしてくれる中、イチローは自分の道具を人に触らせず自分で手入れをするという。
道具に名前を付ける人も多い。
車やバイクに名前を付けている人もいるだろう。
日本刀のような名前を付ける人も居れば、人やペットのような名前を付ける人も居る。
擬人化によって愛着が増し、一般に販売されている物でも「自分だけのモノ」になってくる。
道具に話しかけると言う人も多いのではないかと思う。
日本では、昔から道具を長く使っているとそこに魂や神が宿ると考えられていた。
そのため、そうなる前に道具を処分するという風習があったほどである。
そもそも、道具とは何らかの機能を形にした物である。
道具を大事にしなければ、故障や機能の低下に繋がってしまう。
大事に扱い、手入れを欠かさなければ良好な状態で長く使えるはずだ。
同じ道具を使っていても、良い状態の物とそうでない物のどちらがいい仕事を出来るだろうか?
もちろん良い状態の物を使った時である。
道具を良い状態で使い、より良いパフォーマンスを発揮する。
その時の動き、身体の使い方、それを司る脳の働き。
それは僅かだが確実な差でもある。
その積み重ねが長い時間の中で大きな差となって自分に返ってくるのだ。
道具を長く使うためには、良い物を使うということも重要だ。
大量消費社会の悪影響で、道具を手入れして長く使うよりも、新しく買ったほうが安い世の中になってしまった。
デジタルガジェットなどは、そもそも進化が著しく、長く使うことが困難ですらある。
そんな現代でも、良い物作りをする職人・メーカーは存在する。
高級である必要はないが、機能と耐久性の有る良い物を使って欲しい。
お気に入りの道具を使うだけでテンションも上がり、より良い結果に繋がるはずだ
物事を行うにあたって、道具を使うということが必ずある。
自分が使う道具を自分で選び、大切に扱っていくことによって、人の成長度合いにもまた影響を及ぼす。
是非、良い道具を長く使っていい仕事を成し遂げてもらいたい。
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