とりあえずやってみよう!
No.26
「とりあえずやってみよう!」
「とりあえずだなんて、なんだかいい加減なことを言うなあ」
そう思う読者も居るかも知れない。
だが、人生で成功する上でこのことはとても重要なことだ。
皆さんに質問です。
「あなたは、行動力がある方だと思いますか?」
行動力というものは人間が成長する上でとても重要な資質である。
何かを成し遂げたいと思ったときに、それを実行に移せるか否かは行動力で決まる。
人間の特性として「ホメオスタシス」というものがる。
日本語では「恒常性」といい、現状を維持しようとする働きのことだ。
生物の機能としてのホメオスタシスはまさしく生命を維持しようとする働きそのものであり、体温を一定に保ったりするのもそのおかげだ。
一方、心理学としてのホメオスタシスについては、生活や環境を維持しようとする心理的な働きのことである。
単純にこのことが悪いとは言い切れないのだが、新しいことに挑戦しようとするときなどにはこのホメオスタシスがその邪魔をしてしまうことが多い。
いわゆる三日坊主はその典型だ。
また、三日坊主どころか、最初の一歩が踏み出せない場合も同様だ。
ホメオスタシスがブレーキを掛けてしまっているのだ。
だが、何もしなければ何も得られるはずがない。
道具を揃えたり、完璧な計画を立てている暇はない。
まずはやってみるべきだ。
道具はとりあえず、ありあわせのもので構わない。始めてからのほうが見た目に惑わされず本当に必要なものが分かるというものだ。
計画も同様だ。
何もやっていないうちに計画を立てても、始めたら結局変わってしまうものだ。
「とりあえず、やってみる」
これこそが、成功への第一歩なのだ。
同様のことは最近のビジネス事情にも当てはまる。
メイドインジャパンのブランド力の低下が著しいのは、スピード感がないからだという。
日本はその気質から完璧な商品でなければ世に出せないというモノづくりが特徴だ。
出来上がったものは素晴らしいのは間違いない。
これが伝統的な製品だったらそれで問題ないだろう。
だが、スマホやドローンを始めとする最新のテクノロジーを使った商品はどうか。
日本が完璧な製品を2年かけて世に出すとしたら、世界は完璧でなくとも1年で出してしまうというのだ。
細かい点を完璧にするよりも、その新しいモノを早く世に出すということだ。
そして、それを購入したユーザーから得られるフィードバックをもとに、それをより良いモノにしていく。
日本が後から完璧な製品を出しても、そこに新しさが感じられないということなのだ。
このことからも、世界は今、スピード感と先進性を求めていることが分かる。
逆に、それがあれば、多少の不十分さは許されるということでもある。
人間の成長も、商品の開発も似たような要素があるということだ。
とりあえずやってみる。
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そのフィードバックをもとに、さらに深化させていく。
この繰り返しである。
取っ掛かりが遅い完璧主義者などあっという間に突き放せることは間違いない。
「成長するために、とりあえず最初の一歩を踏み出そう!」
そう「とりあえず、やってみる」のだ。
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