「やる気スイッチ」
No.12
「やる気スイッチ」
「やる気が出なくて困っている」
「やる気がなくなりそうだ、どうすればいいだろう」
何かを達成しようと目標を立てて、その達成に向かって動き始めた。初めはやる気に満ち溢れているから勉強や練習をするのは苦ではない。
だが、しばらくすると最初のやる気は薄れてしまい、勉強や練習に対してやる気が低下してくる。
いわゆる三日坊主というアレだ。
以前
「正月パワー」という記事で習慣付けるための手法を書いた。
そうは言っても、やっぱりモチベーションが高いに越したことはない。
如何にしてやる気をアップさせるのか?
答えはズバリ
「まず行動する」である。
「いやいや、やる気がないのに行動できないって話なのに、行動するってどういうこと?」
と感じる諸氏も多いと思うが、実際そうなのだ。
始めることが大事なのだ。
とりあえずノートを開いてみる。
とりあえず走ってみる。
するとやる気が出てくる。
これを作業興奮と言う。
これは脳の側坐核というところからドーパミンというやる気をアップさせるホルモンが分泌されることによる。
つまり、
やる気が出るのを待つのではなく
行動することによってやる気が出てくるのである。
行動する
↓
側坐核からドーパミン放出
↓
やる気が出てさらに行動する
↓
側坐核からドーパミン放出
こんな流れである。
こうなったらもう誰も止められない。
夢中になっているというのはこの状態を言う。
私は勉強ではあまり経験がないが、読書やスポーツ、趣味などでよく発生している。
重要なポイントが二つある。
一つ目は
・行動は簡単なことでいい
ということだ。
勉強なら前回の復習や基礎的な事項
スポーツならアップでもジョッグでもいい。
レベルの高いことはドーパミンが出てからやればいい。
まだやる気があまりないのだから、簡単でキツくないことが重要なのだ。
二つ目は
・数分間継続する
ということだ。
行動を始めても直ちにドーパミンが放出される訳ではない。
数分程度でドーパミンの放出が始まると言われている。
つまり、一つ目の簡単なことを数分間継続することによってドーパミンが放出され、やる気が出てくるということだ。
だから、いきなり難しい問題やハードなトレーニングに取組んだりせずに、側坐核を刺激するつもりで簡単なことから始めるべきだ。
以前
「正月パワー」で触れた時は、始めるための目標を低いものに設定するという話だったが、
今回はそれによってやる気スイッチが入るという話だ。
これを知っているだけでも、最初の取り組みが変わってくるだろう。
勉強する時、練習する時はアップのつもりで簡単なことから始めて、側坐核からドーパミンが放出される様をイメージしてもらいたい。
気がついたらやる気スイッチが入って勉強や練習がはかどることだろう。